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-艦これ- 陽炎、抜錨します!5 感想

特装版 艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!5 (ファミ通文庫)

 

キス島沖の敵艦隊を排除するため、陽炎たち第十四駆逐隊は北方の幌筵泊地に集結することに。極寒の海域で出撃を待つ彼女たちだったが、攻略艦隊の中心は戦艦や重巡洋艦で、なかなか機会が回ってこない。そんな中、軽巡洋艦の阿武隈や木曾、潜水艦のまるゆと交歓を深めていく第十四駆逐隊の面々は、まるゆにリンガで出会ったあきつ丸の面影を見る。しかし、そのまるゆが任務中に行方不明になってしまい―。燃える駆逐艦魂を描くシリーズ第5巻登場! 

 

 4巻での過去話から5巻でのこの展開、卑怯でしょ。うるうるしてしまった。

こういう展開本当好き。分かってて胸に来るものがある。

 

ネタバレあり↓↓↓

 

 

 

 

 

 

 

 

序盤は、涼風可愛いなとか、阿武隈かなり強そうなオーラ出てるなぁって普通に読めてたけど、終盤はもう駄目だ。

この作品では陽炎たちがピンチになること多くて、ハラハラする展開多いけど、今回は特にそれの連続で、一気に物語に引き込まれた。

 

キス島って言うと、ゲームで言う3-2。この作品でもさんにーって呼ばれているみたいだけど、駆逐艦の見せ場というか、駆逐艦しか南ルートに行けない。だから、今までみたいに、土壇場で重巡とか他の艦種が助けに来てくれる事もない。

そんな中で、一人ずつ脱落していくのを見るのは、凄く辛い。でも、今まで積み重なって来た関係がそんな中でも生きていて、すごく良かった。

長月を助ける役割が霰なのも良いし、曙が精神的に弱り切っている時に霞が来て、思わず、うおおお!と思ってしまったり。文月辺りでもう一回声上げそうになった。

序盤で名前が出てたりもしてたけど、4巻の後だったから、それ関係かなと思って全然予想していなかったから、ピンチになって駆け付けてくれる駆逐艦たちに凄く感動した。

安定の不知火に始まり、呉の面々とか漣とか朧とか、正直この展開はずるい。感動するなという方が無理だった。

 

駆逐艦以外でも、軽巡の役割の重さとか、あの厳しい神通さんも裏では、同じ軽巡と色々言ってるのかなぁと思ったり、厳しく接するからこそ、駆逐艦の事を考えているんだろうなっていう、ある種在り来りではあるけど、やっぱりこういう関係もすごく好き。

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阿武隈も正直イメージしていたのとは、だいぶ違ったけど、登場した時から強キャラオーラ出てたから、いつそれが表に出てくるのか気になってたけど、最後の最後にやってくれましたね。木曽はイメージしていた通りで、まるゆにベッタリだったなぁ。

まるゆと言えば最後の提督の家族の話とかもあったけど、これはどうなんだろう、今後何あったりするのだろうか。それとも、艦娘も元々人間って事をより分かりやすく描きたかったんだろうか。やっぱり人物関係が広がると、世界観も広がるし。

 

しかし、今回は本当熱かった。駆逐艦魂此処に在りってのを見せてもらった気がする。

あとがきによると、あと2巻で終了らしいので、今後どうなるのか、陽炎が秘書艦にという話も出ていたから、その話もあるのかも知れないし、潮の改ニもあるかも知れない。5巻だけでも凄く面白かったけど、あと2冊本当楽しみです。

 

 

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