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ゆるく読書感想を綴るブログ

艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!4  感想

特装版 艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します!4 (ファミ通文庫)

 

それは駆逐艦娘の陽炎が横須賀に来る前のこと。指導役の神通、同じ隊の霞、霰、そして相棒である不知火。第十八駆逐隊に所属する彼女は、かけがえのない仲間に囲まれ、厳しくも充実した訓練の日々を送っていた。そんなある日、同型艦黒潮から鎮守府祭開催の噂を聞き期待を彫らませる陽炎だったが、まさか自分が駆逐艦娘の代表者に選任されるとは思いもよらず―。今回は陽炎の呉鎮守府時代! 

イベントの影響で艦これのモチベが回復していたのと、5巻が今月出るということで、急いで読み終えました。

ゲームの方はこんな感じ。

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今作は過去の話ということで、呉鎮守府での話でしたね。

1巻で長月が霰にベッタリだった理由やら、陽炎のリーダーとしての資質が垣間見えて、現在に繋がる過去を感じる事が出来ました。

それにしても陽炎はみんなに好き好き言ってて可愛いなぁ。霞もザ・ツンデレって感じで可愛いし、駆逐艦全体のノリも凄く好きです。

 

そんな胸の大きい駆逐艦がいるかー!って定番の潮ネタでもやっぱり笑ってしまう。神通の怖さもひしひしと伝わってきましたね。陽炎が豆をぶつけた後に駆逐艦が逃げ出すところとかは、想像してニヤニヤしてしまった。

そんな怖い神通に、立ち向かって出撃するところは熱い。それ以外でも全体的にイケイケゴーゴーで進んでいく駆逐艦の精神が、作者的にまぶらほのメイド編を思い出して、陽炎は夕菜と被ったり、不知火は凛と被ったりもしますが、そういうところも魅力かなぁと。

艦これ自体を好きなので、そう言う目線で見てしまうのかも知れないです。

ただまあ、最近ですとアニメの後とかに見るとね。どうしてもこの作品の方が面白いなぁとか考えてしまうわけです。

何故、これをアニメ化しなかった!とかね。

 あの内容はさすがにちょっと……

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というわけで、艦これのアニメ化が決定したみたいで、楽しみですね。もしかすると、陽抜のアニメ化かも知れない!え、続編?いやいや、アニメ化は始めてですよ。

Fate/strange Fake (1) 感想

Fate/strange Fake (1) (電撃文庫)

 

 その聖杯は、偽りから真実へと至る――
電撃文庫×TYPE-MOONでおくる「Fate」新章、遂に本格始動!

あらゆる願いを叶える願望機「聖杯」を求め、魔術師たちが英霊を召喚して競い合う争奪戦――聖杯戦争
日本の地で行われた第五次聖杯戦争の終結から数年、米国西部スノーフィールドにおいて次なる戦いが顕現する。
――それは偽りだらけの聖杯戦争
偽りの台座に集まった魔術師と英霊達。
これが偽りの聖杯戦争であると知りながら――彼らはそれでも、台座の上で踊り続ける。
真偽などは彼岸の彼方。
聖杯ではなく――他でもない、彼ら自身の信念を通すために。
そしてその時、器に満ちるのは偽りか、真実か、それとも――。
TYPE-MOONの大人気ビジュアルノベルFate』、成田良悟が描く新章始動!!

 

 fateシリーズについては、PS2版のstay night、アニメ版のstay naight、zero、Unlimited blade worksまでは見ています。

色々とシリーズが多すぎて全てを補完し切れていないのもあるのですが、暇なときにwikiなどで世界観調べたりしていたので、作中で出てきた設定や名前などはだいたい理解出来たつもりです。

逆に言えば、シリーズ初見だとかなり敷居の高い内容かもしれない。まあ、いきなりこの小説を読み始める人はいないとは思いますが。

 

シリーズ物というのもありますが、進行は群像劇のように進むため、場面展開がかなり多いのと、1巻は完全に導入ということで、特別な面白さみたいなのはなかった。

ただ、それを補うようにファンサービスが至る所に散りばめられている。目立つところでは、金ピカの人ですね。ネタバレかと思いましたが、表紙にでかでかと出ているので何の問題もなかった。

 

ネタバレで言うと呼び方が分からないですが、扉絵?口絵?か何かでキャラ紹介が出てそこでほとんど英霊のネタバレなどはすんでいます。基本的に最初のページなのでそこを見てから読み始めると思うのですが、そこのところのネタバレはいいのかなぁ、とは思いました。私的には全く気になりませんでしたが。

 

色々と書き始めるときりがないのですが、ロード・エルメロイ2世の話は何というか、シリアスの中にある緩衝材みたいになってて好きですね。全体的にシリアスというより厨二成分が多いので、それを弛緩させている感じもしますが、ともかくzeroの頃から彼のキャラクターはかなり魅力的なので、見ていて飽きません。

 

後は群像劇にしては読みやすいというのもありました。登場人物が多いのでかなり場面展開があるのですが、それにしてはすんなり読めたなと。宝具の説明だけは厨二成分を存分に活かすために説明がくどいのですが、それ以外はシンプルに纏められていたからかも知れません。

 

まあ、結局導入、1巻なのでまだ何とも言えないところではありますが、今後の展開に対するワクワクは持てました。読みやすい文章でもありますし、おそらく2巻も買うことになりそうだ。

 

 

PSYCHO-PASS ASYLUM 2 感想

PSYCHO-PASS ASYLUM 2 (ハヤカワ文庫JA)

 常守朱監視官が指揮する公安局刑事課一係。
六合塚弥生執行官と恋人の分析官・唐之杜志恩は、
未成年妊婦を拉致しては出産後に惨殺する謎の集団〈箱舟〉を追うが、やがて弥生は意外な人物と再会する――
TVアニメ一期後の事件を描く「About a Girl」、若き監視官の宜野座伸元がアニマルセラピストによる〈動物の再導入〉事件を追う書き下ろしの「別離」。
全2篇収録の『PSYCHO-PASS サイコパス』スピンオフノベライズ第2弾

 

とりあえず言える事は、1巻に比べて2巻はかなり面白いと言う事です。

正直特に文句も見当たらない。面白いとしか思えなかった。1巻の時にあったアニメキャライメージとの乖離は感じる事なく、素直に感情移入して読み進める事が出来たし、何よりストーリーが面白かった。

 

それでも敢えて不満を述べるとすれば、1巻の時に感じた説明のくどさが相変わらずだったところと、展開の単調さだろうか。意識しているのかも知れないが、アニメと似たような展開が多々あるし、弥生志恩編終盤などはもっとシンプルに纏められなかったのかと思った。

後は、縢の最後と同様に、まとめに入ると途端に作者の気持ちが入って来て不快感を覚える。これは前半ではあまり感じなかったが、宜野座のまとめはひどかった。

 

とは言え、宜野座の話はかなり好きだ。元々宜野座のキャラが好きなのもあるが、内容も動物関係で余計に感情移入してしまった。

それに終盤での宜野座の台詞はかなりイイ。一見冷静そうに見えて激情家な彼の性格がよく現れていたと思う。

 

しかし、あとがきが気持ち悪い作家だなぁ 

 

 

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