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Fate/strange Fake (1) 感想

Fate/strange Fake (1) (電撃文庫)

 

 その聖杯は、偽りから真実へと至る――
電撃文庫×TYPE-MOONでおくる「Fate」新章、遂に本格始動!

あらゆる願いを叶える願望機「聖杯」を求め、魔術師たちが英霊を召喚して競い合う争奪戦――聖杯戦争
日本の地で行われた第五次聖杯戦争の終結から数年、米国西部スノーフィールドにおいて次なる戦いが顕現する。
――それは偽りだらけの聖杯戦争
偽りの台座に集まった魔術師と英霊達。
これが偽りの聖杯戦争であると知りながら――彼らはそれでも、台座の上で踊り続ける。
真偽などは彼岸の彼方。
聖杯ではなく――他でもない、彼ら自身の信念を通すために。
そしてその時、器に満ちるのは偽りか、真実か、それとも――。
TYPE-MOONの大人気ビジュアルノベルFate』、成田良悟が描く新章始動!!

 

 fateシリーズについては、PS2版のstay night、アニメ版のstay naight、zero、Unlimited blade worksまでは見ています。

色々とシリーズが多すぎて全てを補完し切れていないのもあるのですが、暇なときにwikiなどで世界観調べたりしていたので、作中で出てきた設定や名前などはだいたい理解出来たつもりです。

逆に言えば、シリーズ初見だとかなり敷居の高い内容かもしれない。まあ、いきなりこの小説を読み始める人はいないとは思いますが。

 

シリーズ物というのもありますが、進行は群像劇のように進むため、場面展開がかなり多いのと、1巻は完全に導入ということで、特別な面白さみたいなのはなかった。

ただ、それを補うようにファンサービスが至る所に散りばめられている。目立つところでは、金ピカの人ですね。ネタバレかと思いましたが、表紙にでかでかと出ているので何の問題もなかった。

 

ネタバレで言うと呼び方が分からないですが、扉絵?口絵?か何かでキャラ紹介が出てそこでほとんど英霊のネタバレなどはすんでいます。基本的に最初のページなのでそこを見てから読み始めると思うのですが、そこのところのネタバレはいいのかなぁ、とは思いました。私的には全く気になりませんでしたが。

 

色々と書き始めるときりがないのですが、ロード・エルメロイ2世の話は何というか、シリアスの中にある緩衝材みたいになってて好きですね。全体的にシリアスというより厨二成分が多いので、それを弛緩させている感じもしますが、ともかくzeroの頃から彼のキャラクターはかなり魅力的なので、見ていて飽きません。

 

後は群像劇にしては読みやすいというのもありました。登場人物が多いのでかなり場面展開があるのですが、それにしてはすんなり読めたなと。宝具の説明だけは厨二成分を存分に活かすために説明がくどいのですが、それ以外はシンプルに纏められていたからかも知れません。

 

まあ、結局導入、1巻なのでまだ何とも言えないところではありますが、今後の展開に対するワクワクは持てました。読みやすい文章でもありますし、おそらく2巻も買うことになりそうだ。